「今日は一緒に寝よっか?」 迷った割に、誘いの言葉は何とも単純だと我ながら思う。 それでもひっかかったアイツは更に輪をかけて単純。 心なしか嬉しそうに布団に潜り込んだヤツの後を追う。 これで今夜はぐっすり眠れる。 「ねぇ、脱いで―」 顕われた硬い腿。 その隙間を割って足を入れる。 「てめぇ・・・・・」 絡めた爪先の冷たさに目の前の眉が片方だけ持ち上がる。 変なトコで器用なヤツ。 「ハナからこれが狙いだったな」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・御明当。
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