少数お題集


  21→30 Date: 2009-12-02 
21.神秘 <サンジ>


懲りねェなァ、と目で訴えるウソップの前をサンジが忍び足で進む。
ナミのいる浴室へと姿を消して三十秒。
神秘の探求者の絶叫が響き渡った。

(08.09.04/65words)







22.噂 <カヤ>


村中あなたの話でもちきり。
政府の旗を燃やしたとか、一瞬で海兵を百人倒したとか。
どれが本当?と、手配書の仮面にカヤは笑いかけた。
(08.09.14/65words)







23.彼と彼女 <ビビ+ゾロナミ>


阿吽の呼吸で敵を一掃した二人をビビが評する。
「長年連れ添った夫婦みたい」
直後、ゾロはそっぽを向き、ナミは真赤な顔で拳を振り上げた。
(08.09.14/65words)







24.悲しみ <マキノ+ルフィ>


「大きくなったわね」
同じ高さにある黒髪をマキノが撫ぜる。
じきに飛び立ってしまう少年を前に、その胸には喜びだけではない感情があった。
(08.09.14/65words)







25.死 <サンジ+ゾロ>


切先から、踵から鮮血が滴り落ちる。
「殺す為に生きてるみてェなもんだな」
屍の中でサンジが呟けば、満足して死ぬ為だろ、とゾロが返した。
(09.11.11/65words)







26.生 <ブルック+ゾロ>


アナタは急ぎすぎてはダメですよ、と雪走を弔う男にブルックは静かに語る。
死んでパンツが見れるもんか、です、と骸骨は一転陽気に笑った。
(09.11.12/65words)







27.芝居 <ゾロナミ>


「アンタにだけは絶対に惚れない」
言い切るナミに、同感だとゾロは口の端を歪める。
直後、二つの唇は互いの言葉を裏切り、深く重なった。
(09.11.13/64words)







28.体 <ゾロナミ>


汗まみれの裸の背中を見てナミが眉を顰める。
「そんな格好でうろうろしないで」
不機嫌そうに振り向く耳にナミは、欲しくなるから、と囁いた。
(09.11.14/65words)







29.感謝 <ゾロ+ペローナ>


ありがとよと包帯男に言われ、ペローナは目を丸くする。
日々傅 (かしず) かれてきた姫にそれは新鮮な感情で、明日も手当てしてやろうかとすら思った。
(09.11.15/65words)







30. イベント <ゾロ+ルフィ>


久しぶりの敵襲の報に、勝負するかとルフィが誘う。
勝った方に、のゾロの言葉に、肉、酒と同時に口にし、戦う男達は楽しげに拳を鳴らした。
(09.11.16/63words)

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