*については裏書庫に続きがあります。
表書庫
■
『Heaven?』パロ |
Date: 2003-09-26 (Fri) |
*佐々木倫子著『Heaven?』Wパロ
□つかえる男
<険悪な雰囲気の漂う室内>
<一触即発のビビとトト/間に挟まれ冷や汗を流すコーザ>
ビビ「おじさん、なに考えてるの!?
突然出てきてウチの大事な従業員(?) をさらっていこうなんて!」
ビビ「コーザは自分の意志で、ウチの城に留まっているのよ!(←ホント?)
横暴じゃない!
一体何の権利があってそんな自分勝手なことができるの!?」
(↑あんたがソレを言うか・・・)
トト「権利・・・・ね。権利ならあるぞ」
コーザ(心の声) 権利・・・・・・・(げんなり)
トト「なんといっても・・コーザをここまで使えるようにしたのは
この父だからのぅ!」
ビビ「ウッ」
コーザ(心の声) 使える・・・・・・・(げんなり)
トト「ビビ様、コーザが帰ると聞いて急に惜しくなったんでしょう。
どうせちっとも大事にしてなかったくせに」(←鋭いぞ!父)
ビビ「お・・・おじさんだって―」
トト「家族はいいんだ!」
<睨み合う2人>
ビビ「確かにおじさんの功績かも知れないわね。」
ビビ「では、しばらくコーザを私に預けてもらえないかしら。
私のもとで苦労をさせて・・・・・・」
ビビ「彼をもっと使えるようにして差し上げるわ」
コーザ(心の声) もっと使える・・・・・・・(げんなり)
ビビ「3年でどう!?それで(いったん)返すから!」
トト「待てるか!長すぎるわ!」
ビビ「しょうがない!ギリギリの譲歩よ!」
ビビ「城の暇な曜日!!
週に2日だけユバに返します!!」
コーザ(心の声) 死にます・・・・・・・
トト「正味一日しかないじゃないか!その手には乗らんぞ!!」
ビビ「ここまで譲ってるのに!交渉する気がないのね!?」
トト「だから、あなたには権利がないんだってば!」
<ギャアギャア喚く2人を呆然と眺めるコーザ>
ビビ「と・・・・とにかく・・・コーザがいないと!・・・・」
トト「私だってコーザがいないと!・・・・」
2人「不便なの!!」
コーザ(心の声) 不便・・・・・・・(げんなり)
<更に不毛な闘いを続ける2人>
トト「さぁ、コーザ お前の口から言いなさい!!
あんな貧乏王宮今すぐやめますって!!」
ビビ「コーザ、言ってよ、はっきりと!!
2度と家の敷居はまたぎませんって!!」
コザ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
2人「さぁ、はっきり言ってやりなさい!!」<コーザに詰め寄る2人>
コーザ(心の声) ここまで来てしまった以上
片方を選ぶことはできない。
2人「どっち!?アルバーナ!?ユバ!?」
コーザ(心の声)
どちらでもない場所―
まず、住むところ・・・・・・・・
それから職を探して・・・・・
しかし、何故俺が追われなければならないのか―
なにかが まちがっている・・・・・・・・・・
2人「ハッキリ言いなさい!!」
コーザ(心の声) ―――が、これが運命というものなのだろう――――
コザ「では・・・・・中間をとってレインベース」
二人「・・・・・・・・はぁ!?」
[前頁]
[目次]
[次頁]