*『スターウォーズ』Wパロ:個人的にワンピで見てみたいシーンあれこれ。
□その1.アーロン(as ジャバ)にカーボン冷凍される前のゾロ(as ソロ)とナミ(as レイア)
後手に拘束具を嵌められ、両脇を固められたゾロは僅かに身動きをするだけで精一杯だった。
それでも両の肩に力を込め、辛うじて半歩前に身体を進める。
目の前にはナミがいる。
抱きしめることも、手を触れることも叶わない。ただ瞳に映すことしか。
その瞬間、自分でも思いもしなかった、否敢えて押さえ込んできた言葉が自然にゾロの口をついて出た。
「愛してる、ナミ」
その瞬間、ナミは微笑んだ。涙を浮かべながら、それはどこまでも透明な美しい微笑だった。
「馬鹿ね、そんなこととうに知ってるわ」
□ルフイ(as ルーク)との仲を誤解したゾロが立ち去ろうとする場面
遥か上空の爆発を眺める二人。
ゾロは不安げな表情を見せているが、ナミのそれは優しく穏かである。
「・・・・もしかして、ルフィまで一緒に・・・」
最悪の状況を口にしかけたゾロの言葉をナミが遮る。
「大丈夫。ルフィは生きてる」
確信に満ちた口調のナミをゾロは驚いたように見つめる。
「・・・・私には分かるの」
瞳を閉じたナミが静かに紡ぐ言葉は、これまで一度も外したことのない予言のようだった。
ゾロはナミと空の間に割り込めぬ何かを感じた。
「・・・・愛しているのか?」
躊躇いと恐れを滲ませるゾロの瞳。
「愛してるわ」
柔らかに微笑むナミ。自分と相対する時には見せ得ない柔らかさだ。
ゾロは瞳を伏せ、落胆を隠した。
次の瞬間見せた顔は、表面上はいつもと変わらないものだった。
「・・・分かった。あいつが戻る前に俺は出ていく。何もかわらねぇ、
また昔のように賞金稼ぎに戻るだけだ」
つい、とゾロはナミから離れようとする。その腕をナミは掴んだ。
怪訝な顔でゾロはナミを見る。困ったような笑顔のナミを。
「違うわ・・・・・・・ルフィは私の兄なの」
想像を超えるナミの告白に固まるゾロにナミは口づける。
「・・・兄なの」
ナミの口づけがゾロの硬直を解いたのか、次の瞬間ゾロは破顔しながらナミをきつく抱きしめた。
□ルフイ VS クロコダイル(as 皇帝)、シャンクス(as アナキン)との別れ
漆黒の宙に眩い光が弾けては消える。
仲間の命をも伴って。
一機のXウィングを複数のタイファイターが追う。
搭乗者の技術の優劣はともかく、数の上で不利にあることは明白だった。
大きく見開かれた瞳の中でまた一つ光が消える。
振り向いたルフィの顔は苦渋に満ちていた。
「口惜しければ剣を取るがいい」
玉座にて悠然とクロコダイルは言い放つ。
「断る! 俺は絶対に手をださねぇ」
「ならばそこで見ているがいい。
無意味で無価値な命の下らない散り際を」
その一言でルフィは怒りのオーラを身に纏う。
ライトセーバーの光刃がクロコダイルを捕える直前、
シャンクスが身を割り込ませた。
「シャンクス・・・・シャンクス!!」
その名を呼び、二度、三度切り結ぶ。
自分の声が届いているのか、それすらも仮面に阻まれてルフィには
判別できない。
幾度となくぶつかっては離れる赤と緑の光。
その中でシャンクスが見せた一瞬の隙をルフィは逃さなかった。
一段と鋭く振り下ろされる刃は、シャンクスをよろめかせるには十分な
威力を有していた。
どう、と倒れるシャンクス。
そしてルフィはライトセーバーをおさめた。
「どうした、止めを刺せ。
そして奴の代わりに俺に仕えろ」
悪魔の囁きにルフィは決然と首を振った。
「俺はシャンクスを殺さない」
「愚かな・・・」
静かなる怒りと共にクロコダイルは立ち上がる。
「ならばここで死ね!!」
苛烈極まる口調で、クロコダイルは両の腕をルフィの方へ突き出す。
微細な砂の粒子がルフィを取り囲む。
肌に張りついた砂は皮膚を食い破らんばかりの勢いで締め上げていく。
「・・・・っぐぅぅ」
食いしばる口元の隙間から呻き声が洩れる。
クロコダイルの嘲笑と共に増していく痛みに、ルフィの身体は大きく痙攣する。
生命の輝きを失おうとしている瞳。
その中で何かを掴もうとするかの様に伸ばされた手。
そして苦痛の呻きの中で唯一意味をなす言葉。
「・・・っうぅ、シャンクス! シャンクスッッッ!!」
その時、身動き一つせずルフィの苦厄を見つめていたシャンクスが憑かれた
様に動いた。
背後よりクロコダイルを押さえつけるとそのまま抱えあげる。
行き場をなくした砂の粒子はシャンクスをも包み込む。
その身体を殆どを構成する機械にも容赦なく砂は入り込み、嫌な音を立てる。
それに構うことなくシャンクスはクロコダイルを、デス・スターのサブリアクターへと
放り投げた。
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騒然とするデス・スター内部。
ルフィはシャンクスを担いで脱出を図ろうとしている。
シャトルの搭乗口、あと一歩の所でシャンクスはバランスを崩し、ルフィの肩から
滑り落ちる。
「シャンクス! もう少しだ、頑張れ」
ルフィの言葉にもシャンクスは殆ど反応を見せない。
「必ず助けるからな」
再び肩に担ごうとしたその手をシャンクスが押し止めた。
「無理だ・・・・この身体は、もう、もたねぇ」
シャンクスの言葉を無視して、再び身体に力を込めるルフィ。
シャンクスはその頬にそっと手を触れる。
「・・・頼む、この仮面を外してくれ。
最後にこの目でお前の顔を見ておきてぇ」
「・・・・シャンクス」
躊躇いながらもルフィはシャンクスの仮面に手をかけた。
生気を失って白んだ顔に、真っ赤な髪は皮肉な程よく映えた。
「・・・・でかくなったな」
万感の思いが込められた一言だった。
ルフィは何も言えず、優しく微笑むシャンクスの顔をただ見守るだけだった。
「・・・・これでいい。俺がなすべきことはもうない。
行け、ルフィ・・・・愛する息子よ」
人生の幕を下ろすかの様にゆっくりとその瞳が閉じられていく。
「イヤだ! 行くなシャンクス、行くな行くな、行くな・・・・」
「行け、ルフィ・・・・行って娘にも伝えてくれ『愛している』と・・・・」
そこで言葉は永遠に途切れた。
「・・・・・シャンクス・・」
呟きと共にポツリとルフィの瞳から涙が零れ、シャンクスの眦を流れた。
これまで流せなかった涙の代わりに。
□おまけのサンジ(笑) サンジ(as ランド)
ゾロを救出に密かにアーロン(=ジャバ)宮殿に潜入していたサンジ。
ところが、ナミの悩殺スケスケ衣装に見惚れっぱなし。
「ナミさ〜〜んvvv」
そしてゾロの救出をあっさりと放棄(笑)
そんなこんなで(処刑用の)スキッフの上。
「てんめぇぇぇ〜!!」
怒り心頭のゾロ。サルラックの穴にサンジを蹴落として了。
(サンジはサルラックの頭を蹴飛ばして無事な筈・・・多分・・・)