+裏書庫+
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SNOWSCAPE |
Date: 2003-09-26 (Fri) |
―まぶしっ―
ルフィに手を引かれてちょっとした森の中をぬけるとそこは一面の銀世界。
乱反射する冬の日差しが私の目を焼く。
・・・始まりは2日前
冬島に接近中、急速に下がった気温に不覚にも私は熱をだしてしまった。
大したコトはなかったけど、心配性のチョッパーに一時安静を言い渡されてしまい手近なこの島に船をつけたのだった。
1日眠って私はすっかり回復したにも関らず、何故かルフィはもう1日停泊することを譲らず・・・
「おぉっ、あった、あった。ナミっ、あっちだぞ」
心底うれしそうな笑顔でルフィは指を指す。
眩しさに目を細めつつ、ルフィの指す方向を見つめる。
そこにあったのは小さなかまくら。
中には腰掛けるにちょうどいい段差と、ろうそくが立ててある無数の窪みがしつらえてある。
ろうそくに火を灯してしばらくすると、船室と変わらない位の温かさになる。
淡く透けて入る日の光とろうそくの光が室内にとても綺麗に反射している。
「すげーだろっ、ナミっ」
ルフィは胸を張るが、私には分かっていた。
「これ作ったの、あんたじゃないでしょ、ルフィ」
昨日、ルフィとウソップが飛び出していくのを見届けてから私は眠ったのだ。
ルフィにこんな小器用な真似はできっこない。
「あんたのはあっちでしょ」
私はかまくらの入り口にある「雪だるまもどき」を指差す。
ばれたか、と頭をかくルフィがとても可愛くて、私は思わず彼を抱きしめてしまう。
「でも、ありがと...連れてきてくれて...」
「うん、俺どうしてもナミに、ここ見せたかったんだ」
少年のような笑顔が近づいてきて...
久しぶりに味わうルフィの唇。久しぶりに嗅ぐルフィの匂い。
それはいつも私の心も躰も熱くさせる。
ルフィも同じ思いなのか、漏れる吐息が熱を持っているようだ。
今夜は絶対ルフィを部屋に呼ぼうと決意した瞬間、ルフィの手が私の胸と太股にかかる。
「ちょっ、ちょっと..ダメよ、ルフィ。ここ、外だし、まだお昼だし...」
「誰もこねぇよ、ここには..ナミ、俺抱きてぇよ...」
ルフィの切ない表情と、私を欲する熱い囁きに私は陥落した。
ろうそくの炎が、ルフィの顔を精悍に彩る。さっきまでの少年の顔を、ではない。
私を求める一人の男の顔を。
段差に腰をかけた私の足を割ってルフィが膝立ちになる。
コートはそのままに、服をたくし上げられ、露出した胸にルフィが顔を埋める。
胸の輪郭をなぞっていた唇が、頂点を挟みこみ、何度も何度も飲み込む。
「あぁっ..あぁぁぁんっ...」
胸に刻まれる熱さに私は、もう声を押さえることはできなかった。
ふと、ルフィは胸から顔を離すと、入り口に向けてひょいっと腕を伸ばす。
戻ってきた手にはツララ。それは「雪だるま」の「手」に使っていたものだった。
片手にソレを持ったまま、ルフィは私のスカートをずり上げると下着を剥ぐ。
「ちょっ..ルフィ、それどうするっ...っあぁぁぁっ...」
前ぶれなくルフィの指が、谷間へと差し入れられ、私は言葉を失う。
ルフィは楽しげに、つぷつぷと指を出し入れし、私を見上げる。
「ナミ、ナミん中すげぇ熱くなってる...俺、冷やしてやる」
と、手にしたツララを私の中へ一気に突き刺したのだ。
「っ何?...ええっ?..あぁぁぁぁぅっ...」
内側を抉る感覚と冷たさに、快感とも悪寒ともつかない震えが走る。
私の絶叫にも構うことなく、ルフィは氷柱を押し進め、引き抜く。
息も絶え絶えの私にルフィは追い打ちをかける。
もう片方の手で花弁を広げ、剥き出しにした芽に吸いついてくる。
「っあぁぁっ...あぁぁっ..あぁっ..」
「今、ナミん中すげぇ締まってるぞっ」
重たげに氷柱を抜くと少し意地の悪い笑みを浮かべる。
「なぁ、俺のとどっちが感じる?」
「んっ...そ、んなの..分かん..な..」
「じゃあ、比べてみろよ」
「やっ...あぁぁぁんっ...あぁ熱っ..あぁぁぁぁっ..」
私の中に焼印のようにルフィが刻みこまれる。いつもの数倍の熱をルフィから感じ、私は再度絶叫した。
日の光の中、着衣を殆どつけたまま繋がる私達。スカートの中で見え隠れするルフィ自身に、私は背徳的な快感を覚える。
「くっ...ナミッ..も、う熱くなって、きてるぞ...」
「ああっ..ルフィっ...あ、たし..イっちゃう..かもっ..」
ルフィは私の腰を掴んで、段差から引き摺り下ろすと、無茶苦茶に突き上げる。
「ナミッ、俺...もうダメっ...うっ...イクぞっ、ナミっ...」
「あぅっ..ヤぁっ...イクっ、ル..フィっ..あぁぁぁぁぁっ...」
それが私の最後の絶叫だった。
しばらくの後、我にかえった私は着衣を整え、隣にくたっと座るルフィに背を向ける。
「どーした、ナ、っぶぶっ....」
私の投げた雪玉は、ものの見事にルフィの顔を直撃した。
「人にツララ突っ込んだ罰よっ」
笑いながらかまくらを逃げ出した私をルフィが追いかけてくる。
飛んでくる雪玉を避けながら走る船への帰り道、私は振りかえってルフィに叫ぶ。
「また、雪遊びしようね!ルフイ!!」
その瞬間広がったルフィの笑顔と雪の眩しさに、私はもう一度目を細めた。
終
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