+裏書庫+


  invisible lady Date: 2007-06-28 
呼ぶ声が聞こえる。
「ゾロ・・・ねェ、ゾロ。起きて」

眠りの中、耳に心地よく響く柔らかな声で、何度も名を呼ばれた。
目覚めるほんの少し前のまどろみの中、もう少しその声を聞いていたくゾロは思った。

「ねぇ・・・ゾロ?」
声に含まれる甘さが増したように感じたその時、股間を優しく撫でられ、ゾロは小さく呻いた。
ほっそりとした指が、ゆっくりとだが複雑な動きで、寝起きで血の集まった陰茎に絡みつく。
ぼんやりとした意識の中で、とろけそうな程に穏かな快楽に漂っていたゾロであったが、意識が鮮明になるにつれ、やわやわとした刺激では物足りない気分になっていく。
堪らなくなったゾロは、ぎり、と一つ歯軋りをすると、勢いよく身を起こす。
起き上がった格好のまま、ゾロは目を瞬かせる。目の前には誰もいない。
「・・・・・・夢、か?」
一人ベッドの上でポツリと呟く。
夢にしてはやけに生々しい感触が身体に残っている。
ゾロは己の下半身に視線を落とす。跳ね除けた上掛けの傍では既に臨戦態勢となっている分身が馬鹿正直に天を向いている。
思わず苦笑を浮かべたゾロの顔から、す、と表情が消えた。
両手を目の前に翳す。
見慣れた無骨な手のひらがゾロの瞳に映る。

「戻ったか」
短く息を吐き、ゾロは手のひらを軽く握り締めた。

無事に戻れたからこそではあるのだが、こうなってみると、もう二三日位ならあのままでもよかったかもな、とそんな邪な思いが生まれる。
風呂場でのナミの痴態を思い出してにやけたゾロの足の裏を、その時、突然何かが擽った。

ねずみでもいんのか?
擽られた足を軽く振り、ゾロは目を凝らす。だが、そこには自分の足の他には何もなかった。
目を眇めたその時、誰もいない筈の場所から声が聞こえてきた。

「何、一人でニヤニヤしてんのよ。気持ち悪いわね」
その声を聞いた瞬間、ゾロはナミが今、どんな状態でいるのかを把握した。
「ナミ! てめェ」
「アンタの飲み残し、貰っちゃった」
声のした方向に目を向け、ゾロは低く唸る。
だが、次にクスクスと笑い声が聞こえてきたのは、ゾロの背後からであった。
「確かに、これはちょっと悪戯したくなるわねぇ」
歌うような声が肩口から聞こえてくる。ゾロが振り向くその前に、目に見えないナミの指先はこちょこちょとゾロの脇腹をくすぐった。

「のわっっ!!?」
素っ頓狂な声をあげたゾロは、身体を左右に捩る。
「馬鹿・・・・・よせっ、テメっっ!!」
これだけ鍛え上げられた身体をしていてもくすぐられるのには弱いらしい。
見たこともないような慌て顔で悶えるゾロの様子を見て、ナミは笑みを大きくし、尚も指を細かく動かす。
「テメェっ! いい加減!! にっ!!!」
ナミを捕らえようと、ゾロは闇雲に腕を伸ばす。その手を軽々とかわし、ナミは足音一つさせずにゾロの足元に回りこむ。向かい合う格好で腰を下ろすと、ナミはゾロの両脚の間に右足を差し込んだ。
ようやくナミの攻撃から解放されたゾロであったが、息をつく間も与えられなかった。
「―――――!?」
流石に萎えたペニスに「何かが当たった」と感じた次の瞬間だった。
ナミはゾロの両の足首を掴むと、ぐいとその身を入れた。伸ばした足の裏に、ぐにゃりとしたゾロの急所を感じる。
そしてナミは、その足を思い切り上下に揺すった。

「のがぁぐぁはぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」

表記に困るような音がゾロの口から上がる。
所謂"電気アンマ"というものをその身に直に受け、ゾロはひっくり返って悶絶している。

「ばっ・・・・テ、メ・・・・・や・・・め、ぐぁおっ!!」

息も絶え絶えの口から漏れ出る言葉はまるで意味をなさない。
壊れたゼンマイ人形のように頭を上下左右に振りながら、ゾロは両手をばたつかせる。
下半身に力が入らないのか、ゾロはやがて両肘を使って、ナミの拘束から逃れようとした。ベッドの上から徐々にゾロの上体がはみ出していく。
見事に割れた腹筋の下で、ペニスがぷるぷると妙な踊りを踊っている。
ベッドの上に乗っているのが、腰から下という状態になったその時、ナミは唐突にゾロの足首から手を離した。

ずるり、とゾロは頭から床に滑り落ちた。
本能の発する警報に従い、ゾロはベッドの上にいるであろうナミに背を向けずに、飛び退るようにしてソファに逃れた。
崩れるように腰を落としたゾロは、両肩を大きく上下させている。

人の姿のないベッドが小さく軋んだ。
ゾロはナミの気配を追おうとするが、今のように乱れた精神状態ではどうにも上手くいかない。
当たりをつけた空間を睨み、ゾロは口を開く。
「ナミ・・・テメェ、承知しねェ――」
言い終わらぬうちに、晴れやかな声がゾロの真下から聞こえてきた。
「どう承知しないの?」
腿の上にナミの腕の重みを感じた次の瞬間、温かく湿ったものにペニスを包まれ、ゾロはそのまま言葉を失った。

ゾロの両脚の間に納まったナミは、太い腿に腕を乗せて身を乗り出すと、項垂れているペニスを舌ですくい上げるようにして吸い込んだ。
一端昂ぶれば、咥えるだけで苦しくなるそこも、今は大人しくナミの口内に納まっている。
まだ柔らかい竿の根元から、螺旋を描くように舌をめぐらせれば、その柔らかな刺激に導かれるようにゾロの分身はむくむくと質量を増していく。
透明な唇から、ナミは音をたて、すっかりと開いた先端を離す。濡れた亀頭が僅かに上下に揺れた。

「ホント、すぐに反応するんだから」
からかうような声音でそう言うと、ゾロが何事かを口にする前に、目の前にそそり立つ幹の根元に、広げた舌をあてがった。
音もなく、姿も見えない。
だが、感触だけは本物だった。どこまでも滑らかな舌でゆっくりと舐め上げられ、ゾロはぞくりとその背を粟立たせた。
ついさっきまでは見事に気配を消していた女は、今はあからさまな視線をゾロに送っている。そのことはゾロも承知していた。
つ、と鈴口を軽く割った舌先が、窄めたその形のまま裏側の筋を舐る。
続けざまに敏感な場所を攻められ、ゾロの口から堪えきれぬ呻き声が零れた。
直後、ゾロは不機嫌そうに眉根を寄せる。だが、それは羞恥心の裏返しであった。
目の前の空間からクスリと短い笑い声が聞こえたかと思うと、今度はペニスの先端からゆっくりと締めつけるような刺激が降りてくる。
ナミは可能な限り深くゾロを咥え、舌先に乗せた唾液を全体に絡めていく。そうしてゆっくりと顔を上下に動かし始めた。
くちゅくちゅと卑猥な音がやけに大きく聞こえる。
一人ソファにふんぞり返って、おっ立ててる様はさぞかし滑稽だろう。ちらりとそんなことを思い、ゾロは僅かに唇の端を歪めた。
それでも、その行為を止めることなど最早できなかった。
吸い上げられる感覚に、背を震わせながらゾロは己の分身を見つめた。
ナミの舌を亀頭の上に感じる。やがて、そこからとろりと唾液が流され、竿へと伝い落ちていく。
まるで、一度女の中に潜らせたかのように、そこはぐっしょりと濡れていた。

ナミの身体が不意に大きく動く。
両脚を押しやられるように大きく開かされたかと思うと、ナミは更に身を乗り出したのだろう。ゾロはナミの前髪が腹の辺りを掠めるのを感じた。
手淫、或いは口淫を予想していたゾロは完全に裏切られることとなった。

手よりも柔らかく、口よりも密着度の高いものを、その瞬間、ゾロは分身から感じた。
それが何かは瞬時に閃いた。

「ナミ・・・テメェなぁ」
心底忌々しげな表情と口調を、何も見えない空間に向ける。
「そういうのは、見えてる時にやりやがれ!」

ゾロの分身を豊かな胸の谷間で挟み、ナミはクスクスと笑う。
「馬鹿ね・・・・・見えないからやってるに決まってるじゃない」
そう言って、ナミは己の胸を両手で持ち上げるようにして、挟んだものに擦り付け始めた。
たっぷりと唾液を塗りつけられたペニスは、ナミの胸の中を滑るように泳ぐ。
いくらも経たない内に、ゾロの口からくもぐった声があがる。
「・・・気持ち、いい?」
問いかけるナミの声も上気している。
限界まで張りつめた亀頭の、その割れ目に先走りの液が玉となっているのが見えた。
「いいに、きまってんだろうが」
食いしばった歯の隙間から、ゾロは声を搾り出す。
「・・・・だと、思った」
優しく笑うような息を感じた瞬間、ペニスの先端を掠めるように舐められ、ゾロは思わず声を上げた。
「ゾロも、濡れてる」
先走りの液を舐め取り、ナミはうっとりと吐息を零した。
「テメェは・・・・どうなんだよ」
一拍の間をおいて、ナミは答えた。
「濡れてるわ」
確かめずとも分かりきっていた。
ゾロが必死で堪える中で不意に見せる、快楽に囚われた顔に。時折あげる低い喘ぎに。
とうにナミの身体は発情させられている。
「・・・だったら、来いよ」
「まだダメ」
低く、甘く誘うその声にナミは抗った。
「今日は、私がアンタを犯すの」
瞬間、見えるはずのない女の姿が、ゾロの脳裏に鮮やかに描き出される。その女は艶然と微笑んでいた。

荒い息遣いだけが部屋に響いている。
目に見えぬ柔らかなものが、吸い付くようにペニスを圧着しながらその竿を擦り続けている。
ナミは己の胸の辺りに顔を近づけ、大きく口を開いた。

「ぐ・・・・うっ!!」
先端を熱いもので包まれ、ゾロは低い声を漏らした。
ナミは胸を上下させる動きに合わせながら、ゾロの先端を口に含んでは離す。
「ちょっ・・・待て・・・・それは、ヤベェ・・・っ!」
ナミの舌先が裏の筋をペロリと舐め回したかと思うと離れた。
ゾロは大きく頭を振る。
擦られる感覚に、敏感な先端を舐られる刺激が加わる。更に、そこにじゅぶじゅぶと興奮を煽る音もつけ加えられ、ゾロを一気に高みへと追いつめていく。
「ダメだ・・・ナミっ・・・・離れろっ!!」
陰嚢が急激に縮み上がる感覚に、ゾロはナミを引き剥がそうと声を荒げる。
だが、その声に反し、両の乳房は射精を促すように細かく陰茎を擦りつけた。ナミの舌先が鈴口を刺激したその時、ゾロがその喉を大きく震わせた。
「あ・・・・ぐ、くぅ!!」
直後、噴き出した精液はナミの胸に落ちたのだろう。宙に留まり、やがてとろり、と垂れた。



「いっぱい、出たわね」
二回目なのに、とからかう声音でナミは言った。
「早く拭けよ」
「せっかくだからちょっと遊ばせてくれたっていいじゃない」
肩を竦めたゾロの目の前で、白い液体が動いた。
「凄い、ねばねば」
楽しそうにそう言うと、ナミは精液を絡めた指を胸の上で滑らせた。
やがてナミの指は、硬くなり始めた乳首に辿り着く。べとつく体液を擦りつければ、そこはすぐに反応し、形を顕わにする。
見えない指でそこを挟み、ナミはゆっくりとそこを擦り始める。
「ねぇ?」
心なしか弾む息でナミは問うた。
「何してるか、分かる?」
白く彩られた道の先に突起が浮きあがっている。それを見つめ、ゾロはふんと鼻を鳴らした。
「一人でお楽しみか?」
そう、と吐息混じりの答えが返ってくる。
突起の周囲では、ナミの指の動きに合わせ、白い液体が忙しなく掻き回されている。
「ゾロの、匂いがする」
身体にすっかりと馴染んだ匂いが、ナミの獣欲を揺さぶる。
「だったら、もっとぶっかけてやるか?」
ナミの仕草を想像し、再び欲望を形作りつつあるペニスを片手で握り、ゾロは意地の悪い笑みを浮かべている。
そうね、とナミは小さく笑う。
「でも、今度は別なとこに欲しいかも」
ナミは精液にまみれた指先を脇腹で拭い、ソファに膝を乗せた。

「おい、そろそろ拭けよ」
ゾロは手近にあったタオルを宙に浮いたままの精液にかけた。
「このままじゃいや?」
ナミの問いにゾロは顔を顰めた。
「舐める気しねェぞ、流石に」
クスクスと笑いながら、ナミはタオルを手に取る。ゾロの目の前でタオルが精液を拭っていく。ぽい、とタオルが投げ捨てられると、再びナミの存在を示すものはなくなった。
「これでいいでしょ?」
「まぁな」
「舐めてくれるの?」
「構わねェが、場所が分からねェ」
だったら、とナミはゾロの肩に両手を乗せ、耳元で内緒話をするように囁く。
「教えてあげるから、ベロ出して」
ゾロは薄く笑うと、ナミの言葉どおりに舌を延ばす。やがて、ゾロはその舌先に弾力のある突起が押し当てられたのを感じた。
ナミは左の乳房をゾロの口元に差し出す。
乳首の感触を得たゾロが、そこを弾くように舌を上下させる。その度にナミの下半身は甘いもどかしさに疼いた。
ゾロに乳首を愛撫させたまま、ナミは股下に手を伸ばす。すっかり張りを取り戻したペニスに触れ、ナミはその先端を自分の入口に導いた。
つぷり、と先端が僅かにナミの中に潜り込む。
「あぁ・・・・」
押し広げ、侵入される悦びにナミは快楽の吐息を零した。
だが、ナミはそれ以上、腰を沈めようとはしなかった。ゾロを浅く受け入れたまま、繋がった場所から溢れた体液を指ですくい、その指でぷくりと膨らんだ突起を撫ぜた。
「あぁ・・・・いぃ」
ナミは静かに腰を揺らめかせる。
大きく張った亀頭が、とめどなく溢れる愛液を掻き出し、くちゅくちゅといやらしい音をたて続ける。
その音に煽られるままに、ナミは左手で大きく秘所を開き、剥き出しになったクリトリスを捏ね回した。
その動きはゾロにも伝わっていた。下腹部で蠢く手の存在を感じ、ゾロは笑みを深くする。
「だから、そういうことは見えてる時にやれよ」
ふふ、と小さく笑う息はすぐに吐息にとって代わられた。
相変わらず、浅い場所での挿入感をナミは楽しんでいる。
貪欲に快感を得ようとする突起は、益々充血し、まるでしこりのような感触を指先に与える。
先に一度、精を放っていたお陰で余裕があることがゾロには幸いした。そうでなければ、奥まで入れたいという欲望に勝てなかったかも知れない。
そんなことを思いながら、ゾロは舌先の感覚を頼りに、乳首に唇を寄せて甘く噛む。
「くうっ、ん」
ナミがビクリを背を震わせ、切なげに鼻を鳴らした。
「おい、手が止まってるぜ」
まるで見えているかのように、ゾロはナミを促し、じっとその場所を見つめた。
その視線に操られるように、ナミの指は再び己の秘所を掻き回し始める。見えている筈はない。だが、ゾロの鋭い眼差しはナミを昂ぶらせる。
ざわりと腰が浮き上がる感覚に、ナミは声を震わせた。
いつものように、急激に引きずり上げられるような絶頂ではない。じわじわと湧き上がっていくような絶頂に、ナミは喘いだ。
「あぁ・・・イきそう・・・」
クリトリスに触れる指の動きが忙しなくなっていく。
「あ・・・ぁぁっ・・・んっく!!」
ナミの中に取り込まれた亀頭が、断続的な締めつけに揺れる。
荒い息遣いが続く中、ナミは休むことなく、ゆっくりと腰を落としていく。達したばかりのナミの中は熱く、どろどろに溶けているのが分かった。
挿入の度合が深くなるにつれ、亀頭の表面にナミの愛液が絡みつき、溜まっていくのが見える。
「凄い・・・・・」
呆然とナミが呟く。
片手を下腹部に乗せ、ゾロのいる辺りを軽く撫ぜた。
「こんな風に、なってるのね」
独り言のようにそう言ってから、ナミはゾロに向かい、見てる?と顔を上げた。見れば、ゾロの視線も同じところに集中している。
「どうなるのか、最後まで見せろよ」
「馬鹿・・・」
苦笑する気配が伝わり、その直後、ナミは一気にゾロを飲み込んだ。
「あぁっ!!」
「く、う!」
二つの声が同時に弾ける。腿同士を密着させたまま、荒い息遣いだけが二人の間に流れた。
やがてナミはギリギリまで深くゾロを迎えたままで、腰を前後に揺らし始めた。
ぬらぬらと淫靡に濡れ光るペニスが大きく動く。
前へ、後ろへと擦られる度に、にちゃにちゃと体内の液体が掻き回される音が響く。
ゾロは僅かに腰を浮かせ、更に挿入感を深くする。そうしながら、不意にペニスの根元辺りに片手を伸ばした。その指先は、ナミのクリトリスを正確に捉えていた。
「あっ!? あぁぁぁぁっ!?」
広い指の腹で、敏感な突起の表面を刺激され、ナミの性感は急激に高まる。
「あぁっ・・・・ゾロ、ダメ・・・・どうし、て・・・・んぅ」
途端に跳ね上がるナミの声と、内部の圧力にゾロは苦笑を浮かべた。
「手が、勝手に動いた」
クリトリスから下腹部に広がる快感を、ゾロのペニスは不足なく満たしていく。
「ん・・・ふ・・・あぁまた・・・・」
快楽の熱に浮かされたナミの声は、どこまでも甘く切なく響く。
ゾロの指に自らクリトリスを押し当てるように、ナミは腰を送る。
「もう・・おかしくなりそう・・・・・よかった・・・・ゾロに見えなくて・・・・」
「何で、だ?」
ゾロもまた、眩暈がするほどの刺激を受けて息を荒くしている。
「だって・・・・きっと・・・酷い顔してる・・・・今の私・・・っ!」
「そう、言われると・・・・見たくなるな」
ゾロはナミの顔の辺りに手を上げた。ナミが手のひらに頬をすり寄せると、ゾロはその輪郭を確かめるように指を滑らせる。小指がナミの唇に触れると、ナミはその小指に舌を絡めてきた。
ゾロはそこに顔を近づけると、舌を伸ばし、小指ごとナミの舌を舐めた。
「クソっ、見てェ!」
熱っぽい口調で毒づくと、頤を持ち上げ、口づける。
長い長い口づけの後、ゆっくりと顔を離したゾロは、じっとナミの顔を見つめた。
次の瞬間、ナミの中で蠢いていたペニスが、そうと分かるほど更に大きさを増した。
「えっ!? あっ!? なん・・・で・・・・?」
戸惑うナミに、ゾロは人の悪い笑みを見せる。
「んなエロい顔見たら、当然、な」
「顔って、え? あ?」
ゾロにしがみついている腕が、ナミの目にも映っている。

思わず腰の動きを止めたナミの代わりに、ゾロが下から大きく突き上げる。
「あぁっ、ん!」
「見えねェってのも、悪くねェが」

ゾロはナミの腰を両手で抱え、抱き上げると身体を入れ替え、ナミをソファに押し付ける。
別な角度から深く貫かれ、ナミは新たな快楽で顔を染めた。
「物足りねェってのが分かったな」

そう言って、ゾロは満足気にナミの顔を見下ろし、その首筋に顔を埋めた。

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