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  遊戯(下) Date: 2003-09-26 (Fri) 


その翼は橙、淫らな嬌声を囀りとして
籠の中の鳥は、自らその翼を手折る
ただその様を眺めていた





闇の中に響く喘ぎ声は途絶えることを知らない。
淫らな水音を伴奏として、高く、細く響き渡る。

ナミは大きく足を開いているだけではなく、他者の指で秘唇を割り広げられている。
それでも秘唇の全てが顕かとなっていないのは、自らの指でそこを覆っているからだ。

隠している訳ではない。
もはやナミには隠す、という行動を思いつくだけの余裕はなかった。

膣内に挿し込まれた指は始めは一本だった。
今は、二本の指が先を争うようにうねりながら内部を掻き回している。
指を動かすにつれ、量を増す愛液はグチュグチュと音を立てながら肌を伝っていく。
落ちた水滴は既に床に大きくしみを作っている。

「ふ・・・あぁ、は・・・・あぁ・・・」
上半身に目をやれば、そこにはありうべからざるものが在る。
豊かな胸のその先端で乳首を弄んでいるのは、剥き出しの舌だった。
左右に二枚ずつ、ぬるぬると光るそれは休むことなく硬くしこった乳首を責め続けている。

形のよい唇は閉じられることなく、吐息を紡ぐ。
大きく見開かれた瞳は何も映してはいない。

そんな女を見つめる視線は二つある。
一人は床に座る女。
片膝を立て、その上に乗せた腕に顎をあて、じっとナミを見ている。

その更に上。一段高いところに腰を下ろしているのがこの場の王。
その表情には興奮した風も、照れている風も見られない。
まるで子犬がじゃれているのを見ているかのように楽しげに見下ろしている。

「もうそれ以上は入らないわよ」
嗜めるように、しかし笑みを含んだ声でロビンは言う。
二本の指は既に根元まで埋め込まれている。

「もっと気持ちよくなれるところを知ってるでしょう?」
更なる快楽へと誘う言葉に、空いているナミの左手が僅かに反応する。
右の指を深く挿したまま、ナミはその動きを止める。

「どうしたの? 分からないのかしら?」
秘唇を広げていた指の一本がクリトリスの周りをくるくると掻く。
「くっ・・・・う・・・」
決してそのものには触れない。
ただ焦らすだけで獲物が自ら堕ちてくることを知っているのだ。

ぬぷり。
膣内から引き抜かれた指は、ぬるぬるとした液体に包まれている。
その隙間に入り込んだ左手はロビンの指を弾く。
邪魔者を排除した指先は、欲望のままに動き出す。

膣口に溢れ続けている粘液をすくう。
糸を引くその液体を塗りつけた瞬間、

「ひっ・・・・・あぁぁぁぁぁぅ!!」
ただその一点から広がる快感は身体の芯に重く響くき、ナミの全身を震わせる。
ナミの指は濡れたクリトリスの上を、何の抵抗もなく滑らかに動く。
くるくると指を捏ねるタイミングに合わせて、右手は再び膣内を掻き回し始める。

ゴポゴポと吐き出される愛液の量は先ほどの比ではない。

「あ・・ん、あぁっ・・あぁぁぁん!」
喘ぐ声も、一段と切実さを、艶を増してきている。

限界も近いのだろう。
ビクリビクリと腰が痙攣し出す。その震えの間隔はすぐに狭まった。

柔肉を挟み込んでいるロビンの指にもそれは伝わってくる。
内部の引き攣りと共に指先がぴくぴくと動く。
やがてそれは脈打つような動きに変わり―

「いやぁっ・・・・・・も、ダメっ!」
拒む言葉とは裏腹に、伸ばされた指は乱暴な程の勢いで内壁を掻き毟り、クリトリスは押し潰されるように指先に隠れる。
グシュグシュと大量の水が掻き出される。

「う、あ・・・あぁぁぁぁー!!」
絶叫と共に、腿を広げ固定していたロビンの腕が弾き飛ばされる。
ロビンは僅かに顔を顰め、その腕はすうと闇に消えた。

喉から爪先まで、大きく二度身体を痙攣させ、ナミは脱力した。
乱れて広がる髪は、力尽き伏した鳥の翼を思わせる。
呆然と天井を見上げ、大きく肩で息をする。
熱い呼気が開かれたままの唇から零れた。

「凄いわね」
「だろ?」

夢うつつの中聞こえてくる声は、ナミには言葉としての意味をなさない。
ただ音の羅列が耳を通り過ぎていくだけだ。

「まだ、動かないの?」
「お前がまだ満足してねぇだろう?」

くくと低い笑いが零れる。

「我慢強いこと」
「たまには悪くないんじゃねぇか」

揶揄するような台詞にもルフィは淡々と応じる。

「じゃあ、もう少し観ててもらおうかしらね」
そう言うとロビンは、ナミの両腿に手をかける。

さほど力を込めることなく、ずるり、とナミの脚はロビンの前に開く。
いまだ息の整わないナミは、身体に力を入れることもできないでいる。

水のヴェールを被ったかのように光る秘唇を、今度は自身の指で開き、ロビンは顔を寄せる。
目の前には痛々しい程張りつめたクリトリスが、まるで海から引き上げられたばかりの真珠を思わせる煌きを放っている。

「本当に、綺麗―」
ほうと溜息をついた唇のまま、ロビンはそれを軽く含む。

「っひ、う!!」
イったばかりの過敏な身体には強過ぎる刺激なのだろう。
くちゅくちゅと口の中で転がされる度に腿が跳ねる。

「や、ああっ、ま・・だ、まだダメェ!」
いやいやをするように髪を振り乱し、ナミは叫ぶ。

ロビンは微笑ながら唇を離し、再びトロトロと溢れ出している膣口に軽く口づける。

「美味しい―」
唇を舐めながら後ろを見、軽くルフィを睨む。

「何て敏感で、素敵な身体・・・・・・
ずっと独り占めしてきたなんて妬けるわね」

「これで勘弁しろよ」
ルフィは笑う。

苦笑しながらロビンは、するりと衣服を取り足元に捨てる。
長い手足。着やせして見える胸はナミと同じ位豊かに揺れる。
ロビンはナミの腿のあたりに跨ると、その背に両腕をまわしゆっくりと抱き起こした。

ぐったりとロビンの肩に額をつけ俯くナミの、乱れた髪を優しく梳いていく。
指先で髪をすくい、耳にかける。
その耳元に吐息を流す。

「もう、落ちついた?」
一拍置いて、僅かにこくりと頭が動く。
ロビンは密やかに笑うと、柔かな耳朶を甘く噛む。
驚いたように顔を上げたナミとロビンの瞳が合う。

潤んだ瞳を覗き、ロビンは言い聞かせるように言葉を続ける。
「また、気持ちよくなりたい?」

一瞬大きく見開かれた瞳は、次の瞬間伏せられる。
伏した瞳のまま、今度ははっきりとナミの口が動く。
「・・・・・・・・・・・・・なり、たい」

闇に開く花のように艶やかにロビンは笑う。
「じゃあ、今度は合意の上、ね」

何と答えようか迷う間もなく、ナミの唇は塞がれた。
不思議な感触だった。
それまでにした口づけとは全く異質な。
しっとりと濡れてた唇が吸いつくように自分の唇に重ねられている。
柔かな、どこまでも柔かな。

伸ばされた舌先がちろちろと唇をそして、内側の滑らかな粘膜を擽る。

「あ・・ふ・・」
寒気にも似た感覚にナミはふと声を漏らす。
途端に入り込んできた舌は、それまでの繊細さを忘れたかのように大胆に動く。

チュ・・クチュ・・・
自らの口内に聞こえるその音に煽られ、ナミも女の口の中に舌を挿し入れる。
女同士の絡み合う二つの舌が唇の隙間から見える。

その様子を眺める、一段上から注がれる視線は変わることなく強い。

―もっと見て―
一人すまして座っているルフィが憎らしい。
引き摺り下ろして無茶苦茶にしてやりたい。
そう思う自分はもう狂っている、ナミは思い、それすらもどうでも良いと思っている自分にも気づく。
理性を焼く視線。
その視線に弄ばれている。


唇がゆっくりと離れる。
溢れた唾液が銀の糸を引き、切れた滴はポツリと互いの胸の上に落ちる。
手を伸ばしたのは同時だった。

水滴をすくい、乳首に塗りつける。

「あ・・・・」
それはどちらが発した吐息だったろう。
そこから互いの動きは一気に加速することとなった。

女の手には余る乳房を掴み、揉みしだく。
長くしなやかな指の合間から覗く乳房は一秒毎にその形を変える。

秘めやかな吐息は間もなくあられもない嬌声に変わった。

膝立ちになったロビンの乳房が目の前で揺れている。
その先端に引き寄せられるようにナミは唇を寄せる。
初めて口に含む女の乳首。
どうすれば良いかは分かっていた。

唇で挟み、僅かに力を込めるとストレートの髪が闇に散る。

「あぁ・・・・そこ―」
前歯を軽く立てれば、大きく息を飲む音が聞こえてくる。
その直後、

グシュ・・・
無防備なナミの身体の中に突然二本の指が入り込む。

「―!! きゃ、あぁぁぁっ!」
秘唇の左右に生えた指が一気に膣内を押し広げていく。
内部を掻き続ける指に浮かされながらも、ナミは震える手をロビンの秘所に伸ばす。
指先に絡む恥毛を潜らせると、指は間もなく湿った柔肉に触れた。

恐る恐る指先を潜らせると、膣はあっさりとその口を開け温かくとろりとした液体を吐き出す。

「あ・・・・うぅ」
ざらざらとした襞を擦れば、手首までを濡らすほど愛液が滴ってくる。

女だけの吐息が消えては生まれる。
腕を絡め、もどかしげに唇を絡め。
結びつく筈のない身体を互いの指で繋ぎ合わせる。

唾液と愛液に塗れたしなやかな肢体を灯火が彩る。
赤く白く絡みつく女達の姿は、例え様もなく淫靡で美しかった。

ルフィはそれを見つめている。
二人の女がただひたすら快楽の糸を手繰り寄せていく様を。

ぼたぼたと零れ落ちる愛液を掻き出しながら、動いていた指の動きが変わる。
ただ、奥へ奥へと荒々しく突き入れられる互いの指。

ナミの背がビクリと震える。
「あ、も・・・・イキそ、う・・・・・あぁぁっ」

その声を追うようにロビンも苦しげな声を漏らす。
「私、も・・・ああっ・・・・くぅっ!」

ビシャリと秘唇から飛沫が飛び散る。

「あぁぁっ、あぁぁぁぁぁぁーっ!!」
高く低く、声は重なった。


ナミは床に背を預け、目を閉じる。起きてはいられなかった。
ロビンもまた同様で、ナミに重なるように倒れ伏している。

目を開けると、至近距離にあるロビンの目がふ、と笑む。
怪訝に思った直後、ナミの胸に置かれていた手が乳首を弾く。

「や・・あん・・・」
自分はまだこんなにも情欲に満ちた声をあげることができるのか。
呆然とナミはロビンのなすがままとなっている。

「ったく―」
苦々しげな声が、その場の動きを止めた。

「本当に際限ねぇんだな・・・女は」
低い笑いが暫く続いた。
ナミの胸から唇を離し、ロビンは振り向く。
「敵わない?」
「さぁ、どうだろうな」
ルフィは声をあげず、不敵に笑む。

「・・・・ルフィ―」
ナミは、ロビンの背にまわしていた手を段上へと伸ばす。

「来て―」


答えはない。
足元の灯りが不安定に揺れる。
光と闇が交錯したその瞬間、

ゆっくりと、ルフィは立ち上がった。


橙の羽、黒の羽
絡み合いながら落ちてくる
この掌に





伸ばした手の先に瞳が見える。
灯りを映した瞳の中に炎が揺れる。

ナミはその炎を見つめ、思う。
自分がこの船の人間以外の誰かに犯されたとすれば、きっとルフィは怒りをもってその人間を潰すだろう。
けれど、自分の許した者にならば、与える。その気になりさえすれば。何の躊躇いもなく。

ほんのお遊び。
ただの戯れとして。

こんなものはルフィにとっては禁忌などではないのだ。

ルフィという名の籠。
その中にいる鳥は皆等しく同じだから。
それこそが、彼が王たる由縁か。

もしかしたら、そんな理屈など自覚してやしないのかも知れないが。


―それでも―
ナミはルフィの手に触れる。
乾いた手を引き寄せれば、ルフィはナミの傍らに膝立ちになる。

ナミは身を起こし、向かい合うように膝立ちになる。
傷の上の瞳はもう笑ってはいない。
稀にしか見ることのない精悍な顔。

ナミはその頬に両手をあてる。
ロビンが動く気配を感じる。
背に熱い息が吹きかけられたかと思うと、背後から抱きすくめられる。

右手で胸を揉まれ、思わず開いた唇に浅く左の指を挿し込まれる。
ナミはルフィを見つめたままロビンの指を舐める。

最初に見た光景を繰り返すように。
丹念に舌を這わせ、舐める。
溢れた唾液が口の端から細く糸を垂らす。

それにも頓着せずナミはルフィの瞳を見つめ続ける。

女に犯されてよがる自分。
握るように掴まれた乳房は歪に張り出し、その先端は一層硬く、次の刺激を待ちわびている。

淫らな女。
ルフィの目に自分がそう映っているのだと考えただけでイキそうになる。

その瞳が満足げに細められたのを見、ナミもつられたように微笑む。
微笑むことで、ナミは心臓を鷲掴みにされたような衝撃をやり過ごした。
こんな場でどうしてこんな笑みを。


ナミはそろそろと頬から手を下ろす。
ボタンに手をかけ、一つ一つはずしていく。はだけていく少年の胸元。

ロビンはナミの身体に自らの腕を絡ませたまま、ルフィの両肩に腕を生やす。
腕が動くと、肩から赤い上着が滑り落ちる。
ナミが全てのボタンをはずしてしまうと、腕は上着を掴み、ルフィの腕を潜らせる。

ルフィは身動き一つしない。

ナミはその場に膝を折る。ズボンの金具に触れる。無意識で一つ喉を鳴らした。
頭上ではロビンの手で胸を掻かれ、ルフィはくすぐったげな顔を見せる。
それにも気づかなかった。

ジッパーを下ろす音がやけに響く。
前を大きく広げ、ズボンを下ろす。
下着の中では、はちきれそうなペニスはその形を浮き彫りにしている。
ナミは、一度布の上からその形をなぞり、それからゆっくりと下着を下ろす。

目の前で逞しくそそり立つペニスに触れようとした瞬間、
ナミの身体は強い力で背後に引かれる。

バランスを崩したナミは、思わず床に両手をつく。
驚いて振り向くナミの目に、妖しく笑うロビンの顔が映る。
更に強く腰を引かれ、ナミはルフィの前に四つ這いになる。

目の端に何かが映る。
ルフィの上半身を撫ぜる腕の他に、更に二本、腰のあたりで腕が揺れている。
ナミの眼前で腕はゆっくりとルフィのペニスへと迫っていく。

一方の手がペニスを握り締め、上下に扱き始める。
うぅ、とくもぐった声が上から落ちてくる。

細い指が握り締める幹は、指が上下する度にその太さを増し、その表面にじわりと血管を浮き上がらせる。
割れた先端に透明な液体が溜まっていく。
もう片方の指が滴を弾くと、液体は浮いた筋に沿って流れていく。

その全てをナミは見ていた。
そして、身体の奥に再びどろどろとした液体が湧き出すのを感じていた。

見上げれば、そこに切なげなルフィの顔がある。
耐えるように眉根を寄せ、唇を真直ぐに引き結ぶ。

その顔を目にした途端、ナミは一気に欲情した。
膣の最奥が痺れる。触れられていないのに愛液が溢れ、太腿を伝う。

触れて口づけたい。
深く咥えて、あの顔をあの声をもっと引き出したい、そう思った。

床から片手を離そうとしてナミは自分の両手が床から生えた手に繋ぎ止められていたことを知った。
いくら力を入れてもビクともしない。

くすくすと背後でロビンは笑う。
「あら、我慢できなくなったのかしら?」

笑いをおさめると、ルフィの腰に生えた腕がゆらりと動く。
それまで先端を弄んでいた手がナミの唇を割る。
粘る液体を唇に感じ、ナミの身体の熱が一気にあがる。
幹を扱いていた指はゆっくりとその手を根元の方へと下ろしていく。
先端が、丁度ナミの口元にあたるように。

ナミの開いた唇に、ペニスの先端が触れる。
ルフィが小さく息を吐いた直後だった。

「んっ!! むぅっ・・・・」

グチュリという音に迎えられて、ナミの口の中深くにペニスが埋没する。
腰から伸びた両腕がナミの頭を抱え、引き寄せていた。

乱暴な程の勢いで腕はナミの頭を前後に揺すぶる。
飲み込む暇も与えられず、唾液は口内に溜まり、挿し込まれる度に粘る水音はその音量を増していく。
ぐっしょりと濡れた太い幹に血管を纏わらせたペニスは、幼くも見える少年の顔には似つかわしくなく、卑猥である。

それがナミの愛らしい唇で扱かれている。
眼下の痴態に流石にルフィの口からも吐息が零れる。

せり上がってくる快感を振り切るように顔をあげると、ナミの背を撫でているロビンと目が合う。

「気分がいいでしょう? こういうのも」

「あ、あぁ・・・・・凄ぇな」
声を上ずらせながら答えると、微かな笑い声を残してロビンは身体を伏せる。

四つ這いになったナミの柔かな丸みを持つ尻を両の手のひらで撫ぜる。
その手が徐々に下りてくる。
腿の付根、ゆっくりとその割れ目を押し開いていく。

腿はぐっしょりと濡れている。
とどまることを知らない愛液はロビンの目の前で滴り続けている。
その出口にロビンは指を挿し入れる。

「んぅっ!」
深くペニスを咥えたまま、ナミは身体を震わせ、喘ぐ。

ナミの襞を一枚一枚捲るように、ロビンは指を曲げ内壁に刺激を与える。

「こうすると本当に挿れられてるような感じがするでしょう?」

ロビンの声も段々と熱を帯びていく。
見れば、床から生やした手が深々と秘唇に突き刺さり、うねうねと蠢いている。

「上も・・・・下も、両方一度に犯されて・・・・・んっ!」
自らの指を激しく動かしながら、ロビンは息を荒げていく。

ロビンの言葉と喘ぎ、そして何よりその指使いにナミは翻弄される。
ナミが快感に顔を振る度に敏感な部分が口の中で擦れ、ルフィはくもぐった声をあげる。

「んっ・・・・・う、んんんんんんーっ!!」
ナミが大きく背を反らせた時だった。

ナミの口内に飛沫が放たれる。
「んぁっ!!」

その勢いに喉を突かれ、ナミは思わずペニスから口を離す。
「かはっ!」

小さく咳き込むと、口の中からどろりと白い液体が落ち、床を汚した。
ナミはそれを惜しむような気持ちで眺め、まだ口の中で粘る液体を飲み下した。

「っつ・・・・・やられたな」
少し口惜しげな表情でルフィはその場に胡座をかく。

ナミは小さく笑うとルフィの股間に顔を埋める。

ナミのなすがまま、ルフィはロビンに声をかける。
「なぁ、こいつらもう剥がしていいぞ」

いまだ身体をまさぐり続ける腕の一つを掴まえて笑う。
ロビンは微笑で応じると全ての腕は一斉に消えた。

「もういい、ナミ」

自らの液に濡れたペニスは舌で丹念に拭われ、とうに元の張りを取り戻していた。

ルフィはナミの手を引きながら、ごろりと床に寝転ぶ。
逞しく天を向くペニスの根元を自ら支え、ナミを促す。

「ほら、ナミ」

低く誘うその声を聞くだけで中がぎゅうと締まるのが分かった。
ナミはルフィを跨ぎ、骨ばったその腰に両手をつく。

「あ・・・・あぁ」
切なげな声と大量の液を溢れさせ、ペニスの先端がナミの体内に消える。

そこでナミの身体は一度止まる。
しかし、ルフィはそれを許さなかった。
ナミの華奢な腰を掴むと、自らを捩じ込むように強く引き寄せる。
先端に何かにコツンとぶつかったように感じた。

「あ、やっ、あぁぁぁっ」
いきなり最奥を刺激され、ナミは身体を震わせる。
ひくひくとペニスを締めつける力はそのままに、ナミはルフィの腹に手をつき、辛うじて身体を支える。

「ロビン、お前も来いよ」
そう言ってルフィはペロリと唇を舐める。

「喰ってやる」

その意図を理解したロビンは、躊躇うことなくルフィの元へと近づく。
深く貫かれたままのナミに向かい合うように、ロビンはルフィの顔の上で股を開く。

糸を引くような音が聞こえ、ナミよりも肉感的な秘唇が目の前で割れていく。
濃い女の匂いがルフィの鼻腔を擽る。

「ナミも凄ぇけど、お前も同じ位凄ぇな」
手の甲をあてると、しっとりと濡れた恥毛がざらりとその表面を撫でる。

ルフィの言葉に低く笑うと、ロビンはてらいなく応じる。
「じゃあ、味はどうかしら?」

続く含み笑いは途中で途切れた。
ルフィは両手で大きく秘唇を広げると、膣口に噛み付くように唇を寄せ、強く吸い上げる。

「あぁうっ!」
ジュルジュルと体液が啜られていく。
その感覚にロビンは喘ぐ。

ふらりと伸ばした手がナミの腕とぶつかる。

一つの身体で快楽を共有する女同士の、まず視線が絡む。
それから、互いの身体を支えるように手のひらを合わせる。
同時に伸ばされた指は乳房を震わせ、乳首を扱く。

吐く息に甘い響きが混ざりだし、ゆっくりと二人の身体が揺らめきだす。
男からの苛烈な程の責めは、やがて女の繊細な愛撫で身体になじみ、更なる快感を引きき出していく。

一人の男の上で、二人の女が快楽に酔う。
身体を震わすたびに大きく揺れる乳房を互いに摘み取り、口づけては背を反らす。
顕わになった首筋に舌を這わせる。


ルフィは舌をロビンの膣内に潜り込ませ、両の指でクリトリスを剥き出しにする。
半ばたち上がっているそこは、すぐに滑らかな頭を現す。

「う・・く、あぁぁっ」
直接の刺激に耐えながら、ロビンは震える指をナミの秘唇に運ぶ。
吸い寄せられるようにクリトリスに触れた指先は、ルフィのそれと同じように動く。

最も敏感な場所を嬲られ、間もなくナミの動きが小刻みになっていく。
深い位置で激しく腰を上下させる。

女の唇からは、切れ切れの喘ぎと獣のような息使いだけが聞こえる。
そして下半身からはグシュグシュと水の壊れる音が。

「あ・・また・・・・イ、きそうっ、あぁぁぁぁっ」

限界を伝える声に、ルフィは高く腰を突き上げ、同時に深く舌を挿し入れる。

二人の女が登りつめたのを知ると、そこでルフィは自分を解放した。
部屋は激しい息使いに、それが止むと様々な体液の匂いに満ちた。



胡座をかいて座るルフィの両脇には、ぐったりと倒れ伏す女がはべる。
オレンジと黒の髪にその手を潜らせながら、ルフィは楽しげに声をかける。

「次は何して遊ぶんだ?」


まるで無邪気さしか感じさせない笑みで。
その両手に、二色の羽を握り締めて。




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